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2008年9月 8日
<事故米転売>汚染米、焼酎業界に波紋
米卸売加工会社「三笠フーズ」(大阪市北区)が殺虫剤やカビに汚染された米を食用として転売していた問題で、米を原料にする熊本県の球磨焼酎の組合が緊急役員会を開くなど対応に追われている。
自社のホームページ(HP)で安全性をアピールしたり、三笠フーズとの取引がないことを告知したりするメーカーが続出。
調査した農林水産省は事故米の転売先を公表しておらず、それがかえって不安をあおり、消費者にも戸惑いが広がっている。【山田宏太郎、阿部周一、村尾哲】
HPで「安全」アピール
農水省の調査では、今回の米には有機リン系殺虫剤や発がん性のカビ毒素が含まれ、それらの米が少なくとも熊本県、鹿児島県の焼酎メーカー4社で使用されたことが分かっているが、同省は「混乱を招く」として社名は公表していない。
28蔵元が加盟する球磨焼酎酒造組合(熊本県人吉市)は7日、緊急役員会を開いて対応を協議した。林篤理事長(72)は「今は悪評が沈静化するのを静かに待つ以外、手の打ちようがない」と厳しい表情で話す。「農水省は事故米を食品卸売業者に払い下げておきながら、その後のチェックをしていない。考えられん」と怒りの矛先を農水省に向けた。
同県では米焼酎メーカー2社が三笠フーズから仲介業者を通じて事故米を購入していたことが判明した。うち1社は6日に保健所から指摘されるまで三笠フーズからの事故米を納入していたことが分からなかった。農水省が問題を公表したのは5日。該当するメーカーにすら流通情報が迅速に伝わらなかった実態が明らかになっている。
米焼酎メーカーの繊月酒造(人吉市)は、HPで「原料は国産米100%」と"号外ニュース"とのタイトルで安全性を強調。米焼酎「しろ」などで知られる高橋酒造(同)もHPで「三笠フーズとの取引は一切ない」と告知した。
東京・銀座にある熊本県のアンテナショップでは、三笠フーズと取引関係にあった焼酎メーカー2社の商品を6日、撤去した。店は安全性が確認できるまで消費者保護を優先したという。原田敬三・同県広報経済課参事(39)は「(撤去した焼酎は)ファンのいる商品で、球磨焼酎全体の風評被害が広がらないければいいが」と心配そうに話した。
一方、福岡市中央区の居酒屋で7日夜、焼酎のメニューを眺めていた東京都台東区の会社員(35)は「事故米を使っている可能性がある焼酎は飲みたくないけど、鹿児島と熊本はメーカーが多いから、選ぶのが難しい。米焼酎はちょっと心配です」と苦笑いしていた。
記事に対して備考、考察
企業同士は流通し合っているので、三笠フーズのような大手が食品偽装をすると、関係メーカーに波紋が広がり、私達一般消費者が最も影響されます。
経営的なジレンマが先に立ち、社会にどのような影響を与えるか、深く考えずに安易に偽装をしてしまうのでしょう。
最終的に商品を手に取る、消費者の顔が見えていないのは間違いありません。
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